あんなこと言ったものの山なんて最後に登ったのは名古屋に住んでいた頃に知り合いにさそってもらって行った山(もう10年以上前で山の名前も忘れました・・・)以来ゼロです。
とりあえず山登り用の靴はその時のトレッキングシューズでいいし、雨続きのキャンプのおかげで雨具だけはあるし、まあなんとかなるだろうと富士山に向かってしまいました。
今思うとこのときに最低靴だけでも新しい物を買っておくべきでした・・・
今回は富士宮ルートで登るということでかなり標高高いところまで車&バスで登ります。
登山口ですでに雲の上です。
この日は台風の影響でとても風が強く、この後の登山がちょっとだけ不安になりましたが同僚たちはやる気満々だったので水をさすのもアレかとおもって何も言いませんでした。
このとき、風が強いからやめようって言っておけばよかった>_<
新七合目の手前でアクシデント!
靴底がとれた!!!
これはもうみんなに登ってもらって自分はここで待機していた方がいいんじゃないか、その言葉が口元まででかかりましたが、親切な同僚が「オレビニテもってるからそれでしばろう!」とか言い始めてそんなこと言える空気ではなくなり、次の山小屋でガムテをかってさらに補強し、そのせいでいわばではつるつる滑るのが気になるものの引き続き登っていくという今思うと正気の沙汰じゃない行動をとってしまいました。
これ、まじめな話、本来なら下山したほうが良かったと思います。
僕はこの後がどれほどきついか知らなかったのでそのまま登ってひじょーに苦労しました・・・
9合目あたりから下界を振り返ったところ
登っているうちにだんだん呼吸が苦しくなり酸素が薄くなっているんだなーと思いつつ、だんだんと頭痛、吐き気、手足のしびれを感じる用になってきました。
…この時はこれが高山病かーと思ってました。
が、今思うとただしんどくてへこたれてただけだったのかもしれません・・・w
それでも仲間たちが交代で付き添ってくれ、励ましてくれたおかげでなんとか頂上までたどり着きました!
やったー!
みんなはしゃいでます!
この雰囲気、自分もはしゃがなきゃ!
頭痛だし吐き気するしそれどころじゃない気もするけどここは空気をよんで仲間と登頂を祝福し合います。
↓そして頂上ではしゃぐオレ
サングラスで分からないと思いますが、目は笑っていません。
上の写真にも映ってる、下界から持ってきたカールの袋がパンパンに膨らんでてこれを食べよう!と開けたあたりで山頂の天気が悪くなってきました。
雨と横から殴りつけるような強風。
体重100kgの僕が冗談抜きで吹き飛ばされそうになりました。
慌てて山小屋に行こうとするも今年は既に閉鎖された後・・・
しょうがないので軒先で雨だけを避けつつ男4人でカールをまわし食べ。
あいにく飲み物もなかったので口の中はバサバサ。
下山して数ヶ月たった今でもなんでこのとき無理してカールを食べたのかわかりません。
きっと高山病にうなされて幻覚でもみてたんでしょうね。
そしてこの後、痛恨のミス!
iPhoneの電池が切れてしまった!
写真を撮りながら下山しようと思っていたのに・・・
でも安心してください。
写真を撮る余裕なんで皆無でしたからw
とにかく雨と風に耐えながらガムテープのせいで滑りやすくなっている靴で何度も滑りながら下山するのに、のんきに写真撮ってる余裕ないです(泣
そしてガムテープ靴で滑らないように変な力を入れて下りていた為、親指の爪のあたりに激痛がはしるようになってしまったのです(号泣
泣きっ面に蜂とはこのことです。
ちなみにこのときにいためた親指は爪がどす黒く変色してしまい、数ヶ月たった今でもその色は戻っていません・・・
みんな口数も少なくヨレヨレのまま帰路につこうとしましたが、なんとなくこのままじゃ帰りたくなかったのでちょっと遠回りして温泉につかってから帰る事にしました。
行き先は
御殿場温泉会館
温泉で耳の中につまってた砂を落とし、雨で冷えた体を温めた後、富士山を後にしました・・・
なんだかんだと登頂成功し、最後に温泉も入ったし楽しかった富士登山ですが、次の機会の為にメモを残しておくとしたら・・・
・靴はちゃんとしたものを用意すること。10年前に一度だけ履いた靴とか論外。
・ガムテープ忘れずに持って行く。今回靴のソールがとれた時の応急処置ですごく役立った。山小屋で買うと一つ500円もする。
・両手で持つタイプのポール。これ多分必要。現地で一本の棒を買って持って行ったんだけど、やっぱり両手で持つタイプのほうが登りやすいし下りやすい。
・台風の予報が出ていたら本当に登るかどうか吟味に吟味を重ねること。
今回は
・手袋は防水タイプがよい。ぬれた手袋は手の体温を奪う。
・携帯の予備電池か充電器を持って行く。必ず。
・日焼け止めを忘れない。
・ウィダーインゼリー的な物を持って行くとよい。
・前日しっかり寝る事。高山病になるよ!辛いよ!
・水は大きなボトルを用意するよりも500mlのペットボトルを二つ用意したほうが使い勝手がいい。